2014-12-13

14 の アセットデータを13に

Houdini 14 では Test Geometry (テスト形状) というメニューがTABメニューに追加された。ここにある3つのうちFlip! (Rubber Toy) を Houdini 13 にもって行く方法を紹介する。


使用バージョン: Houdini FX 14.0.165 および 13.0.580

  1. Houdini 14 を起動。
  2. TAB->Test Geometry->Test Geometry: Rubber Toy を実行。Enter キーを押して確定。
    • ネットワークビューには "testgeometry_rubbertoy_object1" というノードが出来る。
  3. ダブルクリックなり 'i' キーを押して中に入る。
    • 中には、"testgeometry_rubbertoy1" というノードが存在している。これはデジタルアセット。
  4. ダブルクリックなり 'i' キーを押して中に入る。
  5. ここにあるノードをすべて選択。Ctrl+C を押してコピー。
  6. Houdini 13 を起動。
  7. Geometry ノードを作成。ダブルクリックなり 'i' キーを押して中に入る。
  8. デフォルトで存在するfile ノード (file1) は削除。
  9. Ctrl+V を押して14からのネットワークをペースト。
    • ペースト時にシェーダのパラメータが足りないと警告が出るが無視して構わない。
    • 警告とは別にペーストしたネットワークもエラーになる。

      よってエラーを上流から修正する必要がある。
    • エラーが発生している最上流のノード file1 で MMB クリックして表示される情報を見ると一番下に
      Error: Unable to read file "opdef:/Object/geo?flip.bgeo.sc".
      と表示されている。つまり形状ファイルにアクセスできていない。
  10. Houdini 14 に戻り、file1 ノード上でRMB->Save Geometry...を実行。
    • 保存先のディレクトリを読み易い所に。保存するファイルの拡張子から.sc を外す事。 .sc (BLOSC圧縮)は14からの新機能なので13では開くことが出来ない。例: flip.geo。
  11. Houdini 13 に戻り、ペーストした file1 ノードの Geometry File、つまり "opdef:..?Flip.bgeo.sc" となっているところに14で書き出した形状ファイル (filp.geo) を指定。
    • ファイルの読み込みに成功すればペーストしたネットワークから赤斜線のエラーがすべて消える。が、xform1 にはまだ警告があり、形状が表示されない。
  12. 表示フラグを file1 に設定する。
    • これによりビューポート上に形状が表示される。ただしマテリアルはない (次のノード)。
  13. 次の material1 ノードを選択し、表示フラグもこれに設定する。
    • ハイライトの強いマテリアルに置き換わったのがわかるがテクスチャは表示されない。
    • Material パラメータを見ると、../shopnet1/ToyShader となっているので実際のマテリアルは同じくペーストしたshopnet1 以下の ToyShader であることがわかる。
  14. Material フィールド脇の jump to アイコンをクリック、ToyShader のパラメータを表示する。
    • Reflect タブ(デフォルト)以下の Specular Map が opdef:../..?toyspeclowres.jpg
    • そして Diffuse タブ以下の Base Color Mapが opdef:../..?toyspeclowres.jpg となっていることがわかる。
    • これらのテクスチャを Houdini14から持ってくる必要がある。
  15. Houdini 14 に戻り、ネットワークビューで一つ上に上がる('u' キー)。
  16. testgeometry_rubbertoy1 ノード上でRMB->Type Properties... を実行。一番右のExtra Filesタブを開く。以下の3つのファイルがリストされている。
    • toylowers.jpg
    • toyspeclowers.jpg
    • Flip.bgeo.sc
  17. toylowers.jpgにカーソルを合わせ、このウィンドウの右下にある Save as File ボタンをクリック、ファイルとして書き出す。
  18. 同様にtoyspeclowers.jpg も Save as File ボタンで書き出す。
  19. Houdini 13 に戻り、今書き出したテクスチャファイルをそれぞれToyShaderのBase Color Mapと Specular Mapとして読み込む。
  20. これで正しく表示されるようになった。
    • このmaterial1 ノードの下に xform ノードが二つあるが、最下流のxform1はデジタルアセットであった時にスケールをコントロールするためのノードだったのでここでは不要。よって削除。
  21. 表示フラグを xform2 に設定しておしまい。

まとめ

  • 複数のHoudiniを起動して、ノードネットワークを一つのHoudiniセッションから別のHoudiniセッションへコピペすることが可能。
  • SOP以下の大抵のノードではSave Geometry で形状の書き出しが可能。
  • HDA (Houdini Digital Asset) で内包されているファイルはType Properties の Extra Filesタブから書き出しが可能。

0 件のコメント:

コメントを投稿